@Zepp DiverCity Tokyo 2015.12.26
年末の忙しい時期ですが、プロじゃないSSWスガシカオさん(※)の斬新なアルバム発売前ツアーに参加してきました。感情崩壊した私の、グダグダな感想を記しておきます。
※某番組で、「プロフェッショナルとは?」を聞かれなかったそうです。何度か「プロは自分で名乗るものではなく、お客さんに求められて初めてプロと言える」というような発言をしていたそうですが…。放送コードに引っかかったのでしょうか?(笑)
第一部:アルバム『THE LAST』生ライブ視聴会
アルバムを発売してからツアーをやるのが一般的だと思いますが、今回は2016年1月に発売のアルバム『THE LAST』をみんなで聴くためのツアーでした。
5本しかないツアー…。時期も時期だけに、遠征できなかった方も多いでしょう。斬新で貴重な瞬間を体験できたことに、心から感謝します!
「新しいアルバムを初めて聴く瞬間はたった一回だけ。そのドキドキの瞬間をみんなで」。スガ氏にとっては相当の思い入れがあるアルバムに仕上がったのでしょう。
「この人、このまま死んでしまうのでは?」と思ってしまうほど、“スガシカオ”というジャンルの音楽が詰まっていました(お願いだから、まだ死なないでください)。
『ふるえる手』からのスタート。ここで泣かずにはいられませんでした。いきなり大号泣ですよ。
20代で夢をかなえたものの(今思えば夢でもなんでもない、なりたかった職業のこと)、その後にいろいろとあって今に至ります。そして、一昨年にスタートしたことが、今年になってようやく芽となって出てきたので、全身に染み渡ってしまいました。
大号泣した割には、2曲目『大晦日の宇宙船』と3曲目『あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ』では大爆発!感情が崩壊したのだと思います。
泣いたり踊り狂ったり、もう大変でした。そういうアラフォー&アラフィフは多かったのでは?
スガ氏の歌詞にはニオイがあります。死臭?油臭?どぶ臭?体臭?○○臭?それが何かは分かりませんが、吐き気がこみ上げてくる強烈なニオイを発しているのです。
理由の一つに、スガ氏の育った下町が関係しています。“通称・下町シリーズ”は下町を想像させない曲調もあり、今回の下町シリーズ『オバケエントツ』もその一つです。
一聴した限りでは若かりし頃のことを思い出してキュンとさせてくれましたが、聴き込む度にどのように感じ方が変わるかが楽しみになりました。
キュンとさせておいてスガファンク『愛と幻想のレスポール』が始まりました。絶対に放送できない曲にこそスガ氏の魅力が詰まっているので、アルバムを買ったことがない人は永遠にスガシカオの魅力には気付けないです、はい(笑)。人間の本質を歌詞で表現し、嫌でも想像をさせ、リスナーが目を背けたくなるくらいニオイを感じさせるのです。
JUONのギターもさえわたっていました。ここでは感情の崩壊がさらに崩壊し、ラリっていた(歌詞より拝借)と思います。
闘病中の友人に向けた『真夜中の虹』は、某番組でも言葉を紡ぎだすのに苦悩していましたよね。
『真夜中の虹』は、ハワイのこの幻の虹を希望や奇跡として描き、自分の弱さ、生と死、願い、現実、友情、思い出、いろいろな想いをぎゅっと歌詞の中に凝縮しました。
(メルマガ【Shikao Times Z】Vol213より引用)
私は子どもの頃から病気や死と向き合う場面が多かったので、常に死生論が頭の中にあります。
長くスガ氏のファンをやっている方たちは同じように年齢を重ねてきているので、親・友人といった身近な存在を失う機会も多いでしょう。昨年は母にがんが見付かり、初めて「分かってはいたけれど、自分の親が死ぬ日も遠いことではないのだ」と実感しました。
今年は大切な相棒から「近い将来、体が動かなくなり、働けなくなる可能性もある」と言われ、頭が真っ白になりました。彼にとってそれは、死んだように生きろという意味でもあるから。その直後にお母さまが倒れるという……。
メルマガでは、「許されるなら 君の痛み/ぼくのレスポールで 粉々にしたい」の2行に1カ月も掛かったと書かれていました。
自分の力ではどうにもできないと頭では分かっていても、「今できる、最大の力で、現実を破壊してやりたい」と思う感情がブワーッと放出し、涙腺が大崩壊しました(「ぼくのナメクジ色の心を現実はメッタ切りにした」なんて表現されたら崩壊しますって)。
『真夜中の虹』からの『アストライド』はヤバイです。他に表現する方法はいくらでもありますが、今らしく“ヤバイ”という言葉で表現するのが正しい気がします(今風なら「やっべぇぞ」かしら?!)。聴いてしまったからかもしれませんが、この順番以外は考えられません(正気を取り戻した人が、地に足をついて歩き出すとも捉えられるので)。
大人の事情で全曲は聴けませんでしたが、アルバムの曲順通りに進行していきました。リストを見ると意外と端折られている気もしますが、大人の事情なので仕方がありません(笑)。
ただし、個人的には初視聴がこの視聴会で良かったと思っています。スガシカオ感が重すぎて、ひとりで聴いたら最後まで聴ける自信がありません。
第二部:FUNK PARTY
5分の休憩(セット替え)を挟み、FUNK PARTYへ突入です。『あまい果実』で始まったことや、勝手に自分の為だけに歌ってくれたと思っている『Happy Birthday』の記憶はあるのですが、第一部で感情が崩壊しているので8割は覚えておりません。
確か、ダブルアンコールがありました。あと、MCがグダグダ(と言うよりも、ろれつが回ってない?!)であったというのも覚えております。
記憶はほとんどないのですが、モッシュがなかったのは少し寂しかったです。当日券も出たことを考えると、チケットは意外と余っていたのではないかと思います。
いつもセカンドバーエリアを選ぶようにしているのですが、前方も意外と余裕がありました。おかげで自由に踊れた上に、体重が2kgも落ちたので結果オーライですが(笑)。体がバッキバキなので、来年は鍛えようと思いました。
ブログでは何度も書いているのですが、私には「スガシカオ大好き~!」という気持ちが一切ありません。恋愛ではなく家族愛みたいな。
好きという気持ちが100に近い恋愛感情はいつか冷めるけれど、自分の嫌いな部分も相手の嫌いな部分も受け止め合える家族は言葉では表現できない感情が入り混じって冷めることはありません(だから苦しむ人もいるわけですが)。スガ氏に対してはそれに近い感情があるので、冷めることもなくずっとファンをやっていられます。
再来年でデビューから20年。社会人になってからのファンなので、私にとっては19年です。つらかったことは封印しようとしているのか、本当にあっという間だった気がします。
21歳のピチピチだったお肌は垂れ、かわいらしさも完全になくなりましたが(笑)、スガ氏が“スガシカオ”という音楽をやり続ける限りはついていきます。オバサンお断りと言われても、必ず。
〈第1部〉ニューアルバム『THE LAST』生ライブ試聴会
- ふるえる手
- 大晦日の宇宙船
- あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ
- オバケエントツ
- 愛と幻想のレスポール
- 真夜中の虹
- アストライド
〈第2部〉FUNK PARTY
- あまい果実
- ドキドキしちゃう
- 19才
- Happy Birthday
- LIFE
- 赤い実
- Re:you
- はじまりの日
- Loveless
- アイタイ
- 青空
- したくてたまらない
- 91時91分
- イジメテミタイ
<アンコール>
- Progress
- 午後のパレード
- コノユビトマレ
- Cloudy
(エキサイトニュースより引用)
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