雑記ブログ
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スガシカオといえばエログロ+どファンク!しかし、今回はエログロを封印したと前情報があり、「ポップな方向に偏るのかな?」と期待していない部分がありました。

ところが、いい意味で裏切ってくれました。エログロなんかなくても、スガファンクはスガファンクのままなのだと。

アルバム『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』全曲の感想

労働なんかしないで 光合成だけで生きたい

いきなりスガ節をぶっ込んできたグルーヴィなファンク・チューン。

タイトルや曲をかじっただけでは、「光合成だけで生きていけるならそうしたいよ!」と思うってしまう曲です。

実際に、MVが解禁された時点で私は素直にこう思いました。

本人も各所でお話しされているように、実はそういう歌ではないと分かる深い曲。

働きたくて働いている人ってごく少数だと思っています。全ての人が希望する職に就けるわけではないし、「働かなくていいなら光合成だけで生きていきたいわ」と思う日があるはず。

でも、労働の先に幸福があることを知っているから、「今日は働きたくないっ」という日でも働き続けられるのだと思います。

子供においしいものを食べさせたいとか、彼女にプレゼントを買ってあげたいだとか、年に一度のぜいたく旅行をしたいだとか、ちまちまとスタンプを集めて景品をもらいたいとか(笑)。

光合成(こうごうせい、独: Photosynthese、仏: photosynthèse、拉、英: photosynthesis)は、主に植物や植物プランクトン、藻類など光合成色素をもつ生物が行う、光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応のことである。

(Wikipediaより引用)

学校で習いましたね。この「光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応」を人間の生きざまに当てはめてみると、「労働のエネルギーを幸福のエネルギーに変換」に変わるのではないかと感じました。

決して、「労働をせずに光合成(ボーッとすること)をしていたい」という意味ではないのです。1曲目から身が引き締まる思い(笑)。

遠い夜明け

2曲目にこの曲を持ってきたところがツボです。「本音を言えば、労働なんかしたくないんだけど」の先に続く曲だなと。

一人で仕事をしていても、チームで仕事をしていても、壁にぶつかってしまうことは一度や二度ではないです。それが対“人”であれば、どうもがいても変えられないことも……。

そんな状況に陥っても、夜明けは必ずやってきます。一人でもがく必要はないし、家族や恋人や本当の友人が力になってくれます。

私事ですが、つい先日まで目の前のピンチに水面下でもがいていました。昨日、それを晴らしてもらえました。状況は一つも変わっていませんが(笑)、支えてくれる人がいるって心強いです。

『遠い夜明け』が2曲目に入っていないと、心が救われない気持ちになるから不思議。この時点で、このアルバムはシャッフルで聴けません。

あんなこと、男の人みんなしたりするの?

タイトルを見た時、「え?エロは封印したのでは?」と思ってしまいました。ところが、実際に曲を聴いたら“あの頃”を思い出しながらキュンとしてしまったのです。

あの頃というのは汚れなき中学生の頃。違うクラスの片思いの男子を見ているだけで楽しかったあの頃です。

自分の好きな男子だけは勝手に美化していました。他の男子はろくでもないと思っていたのに、彼だけは特別だと思い込んでいました(そんなはずはない(笑))。

シカオちゃんがどういう意図でこの曲を作ったのかは知りませんが、なんだか甘酸っぱさを感じる曲です。でも、ポップじゃないところがすばらしい!実際に生で聴いたら、気持ちよく踊れる曲だと思います。

am5:00

この曲は絶対にイヤホンやヘッドホンを通して聴きたい曲です。

私は発売日の0時過ぎにサブスクで通して聴いたのですが、その時はピンときませんでした。翌日にイヤホンをして聴いたら、ギターの音色がなんとも心地良い。

音色が声で、そこに歌詞がメロディとして乗っている感じがしました。「ギターは誰だ?」と思ったら田中義人さん!うん、義人さんだこれ(笑)。

言葉の一つ一つがハッキリと聞こえてきて情景も浮かぶのに、ギター音だけに包まれているかのようです。気持ち良さしか感じられない。

(この曲だけでいいから弾きに来てほしいw)

おれだってギター1本抱えて 田舎から上京したかった

東京人あるあるの歌です。だから、田舎から上京した人には理解できないと思います。

東京をテーマにした歌で初めて共感できたのがMr.Childrenの『東京』だったのですが、シカオちゃんはもっとディープな面を表現しています。

東京生まれ東京育ちだと「いろいろと恵まれているでしょ?苦労しないじゃん?」みたいな決めつけをしてくる人がいます(いや、そんなことないよ?)。どこで生まれ育っても、夢をかなえるにはそれなりの努力や苦労が必要なわけで、スタートラインは一緒なんですよね。

シカオちゃんと同等に東京人コンプレックスを語るのは失礼が過ぎますが、コンプレックスをここまでかっこよく仕上げられるとスカッとします。これはスガファンクならでは。歌詞を口に出して読んだらどうしようもない曲なのですが(笑)。

渋谷区初期衝動という表現の仕方もいいですよね。どこから出てくるのか……。

この曲もギターが義人さんでした。『am5:00』との対比がまたいいのです。ここも絶対に曲順が変えられません。

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ドキュメント2019 feat.Mummy-D

ドキュメントシリーズ4作品目。シカオちゃんのドキュメントということなんでしょうけれど、毎度進化していってます。

楽しく演奏している情景しか浮かびません。ベースがハマ君だとか。

「音楽のうま味ってここにあるのでは?」と思わせてくれるドキュメントシリーズ。とにかく自由に描かれている、まるで日記のような歌詞です。普通に歌ったら面白みがないですが、これがまたクソかっこよく仕上がっているのです。

これは電車の中で聴いたらダメな曲ですね。知らないうちにからだが揺れ動いています。

スターマイン

今回は初めて聴く人のことを考えて曲を作ったとのこと。その描写をハッキリと表しているのがこの『スターマイン』です。

景色、空気のにおい、気温、色、音、息遣い、気持ち。

ここまでハッキリと表現された曲は、今までのシカオちゃんの曲にはなかったように思います。曖昧さがないので、聴く人が同じ情景を描ける(可能性が高い)曲。

ベースラインも花火を想像させてくれます。やはり、この曲もイヤホンやヘッドホンで聴くべき一曲かと。

私は「ドウン」とベース音が重なっているところが好きです。本当に花火を見ているみたいで。

黄昏ギター

なんの情報がなくても「あ、kokua」と分かる曲です。

最初はサラッと聴いてしまったのですが、イヤホンでじっくり聴くと従兄が事故で逝ってしまった5月3日を思い出します。

泣けますよ。大切な人を亡くしたことがある人なら。今、これを書きながら涙腺が緩んでいます。

kokuaの演奏なくしてこの曲は仕上がらなかったのではないかというくらいマッチしているから不思議です。

(ご本人も公言されていますが、ここに出てくるギターの持ち主はご健在のポルノグラフィティ岡野さん。そこを想像してしまうと、全く違った曲になってしまうので、自分の人生にシフトして聴いた方がいいです(笑))

マッシュポテト& ハッシュポテト

ライブでは間違いなく盛り上がる曲であることは確かなのですが……。

ごめんなさい!唯一、ハマらなかった曲です。

シカオちゃんの歌でいえば、『軽蔑』や『秘密』に似た感じなのかなと思います。

メロディーのかっこ良さにだまされてしまいそうだけれど、女性には響きにくい歌詞なのです。

シカオちゃんはドSのようでいて、中身は意外とドMですよね(アーティストはみんなそうだと思います)。Sな私の相棒は理解できない部分があるといつも言っております(笑)。

深夜、国道沿いにて

実話を描いたこの曲。私は自分の家族を当てはめて聴いてしまいます。

子供の頃、日曜日の夜に家族で行っていた中華屋さんがありました。ここに出てくるような赤のれんの中華屋さん。寡黙な店主とニコリともしない奥さまが2人でやっていて……。

私はそのお店の味をもう思い出せないのですが、そこには何気ない家族の日常がありました。それが幸せなことだったなんて考えもしなかったですが、好きではなかった父が亡くなって初めて「大したことがない日常も幸せの一つだったんだ」と気付かされました。

父にだって「仕事辞めたい」「サボりたい」「逃げ出したい」と思う日もあったでしょうし、「休みの日は寝ていたい」「一人になりたい」と思うこともあったでしょうけれど、その先にある幸福(家族の笑顔)があったから頑張れたのだろうなと考えるとまた涙。

勝手な憶測ではなく、父の定期入れに私たちが子供の頃の家族写真がしまってあるのを見付けました。「愛情表現が下手くそな人だったんだな」と思うとまた涙。

かつて、『THE LAST』のアンコールツアーに行った時にこのようなことをつぶやいていました。

まさか、この2年後にはこの世を去っているとは思ってもみませんでした。

この曲だけは、どうしても自分の置かれている状況に重ねてしまいます。恐るべしスガシカオ。

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歌詞が音楽と一体化

今までのシカオちゃんの歌は、「音楽に歌詞が乗っていてやみつきになる」といった感じでした。ところが、今回は正反対。スガ節そのものでありながら、「歌詞が音楽と一体化していてやみつきになる」という感覚に陥りました。

言葉の一つ一つがしっかりと耳に残り、それが全く嫌みではなく、音楽と一体化しているといった印象です。これはぜひ、イヤホンやヘッドホンを使って順番通りに聴いていただきたいと思います(シャッフルするとしっくりこない)。言葉と音が細部まで心地よいです。

前回の『THE LAST』がスガシカオの集大成だとしたら、今回の『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』はもがいた先に生み出されたニュージャパニーズファンクですね。「日本語ってクール!」と思えます(ジャンルは違うが、サザンに近い)。

4月26日に放送されたJ-WAVE『SEIKO SOUND STORAGE』でも語られていましたが、今回のツアーをホールにしたのは音楽を細部まで聴いてほしいという思いがあるからだそうです。

最初は「え〜!汗だくになって踊りたい」と思っていたのですが……。スガシカオの魅力というのはファンクだけではないですからね。バラードはじっくりと聴きたいというのがスガマニアの本音だと思うので、緩急つけて聴けるホールも絶対に楽しいはず!

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