男の子の子育てでイラッ!『男の子の 本当に響く 叱り方ほめ方/小崎恭弘 著』を読んで考えたこと

  • こっちは真剣なのにおふざけが度を超えている!(お母さんを怒らせるのが得意)
  • 納得したはずのその瞬間から注意されたことを忘れる!(通称:鉄砲耳・ザル耳)
  • 勉強ができても行動がアホ!(女性には絶対に理解ができない謎の行動が多数)

男の子を持つお母さんなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

「うちの子、大丈夫かしら…」

私には子どもがいませんが、甥ができてから男の子の謎に興味を持ってしまったので、思わず『男の子の 本当に響く 叱り方ほめ方』を購入してしまいました。

この本には具体的な子育て論は説かれていないので、ガッチガチのマニュアル本を求めている方は読まない方がいいかもしれません。妹の出産でほんの少しだけ代理ママをする時期があるので、男の子の謎に興味津々の私は「読んでおいて損はなかったな」と思いました。

息子とお母さんは分かり合えるわけがない

10年以上前に『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がブームになったことがあります。そこで説かれていたのが「男脳と女脳の違い」で、同じ人間でも男と女は別の生き物であるということでした。大人の男女をターゲットにした本ですが、『男の子の 本当に響く 叱り方ほめ方』を読みながら「全く一緒!だから男の子を理解することは難しいのか…」と納得できました。

  • 衝動性が高い(突然に走り出すとか)
  • こだわりが強い(同じ本を繰り返し読ませるとか)
  • 収集癖がある(セミの抜け殻とかドングリとか)
  • 空想が度を超えている(大人だったらただのウソつき)

これらは文中で“男の子の特徴”として挙げられている一例です。「どちらかというと姪の特徴と一致している」と思ってしまったのですが、一つだけ違っていた部分があります。

2歳くらいの頃ですが、命に危険を及ぼしそうな行動をしたり人に暴力(例えば、言葉で説明できなくてたたいてしまうとか)を加えたりした場合、懇切丁寧に説明をしてあげると姪は理解してくれました。

ところが、甥は違うのです。姪ほどに男の子の特徴は感じられませんが、言葉で説明しても抜けていきます。そして、同じことを繰り返して必ず「あの時、お約束したよね?」と叱られるのですが(笑)、これは男の子に通じない言葉だそうです。

本を読みながら、「なんとなく恋愛に似ているなぁ」と感じてしまいました。男性と女性は分かり合おうとはするものの、どこかいつもちぐはぐなところがありませんか?恐らく、お母さんが女性である以上、息子とお母さんが分かり合える日はないのだと思います。だからこそ、無理に叱る必要もなければ、自分のペースに巻き込む必要もないのでしょう。相手は男性ですし、ましてや子どもですから、頑張れば頑張るほど恋愛以上に悩みが深くなることは必至です。

男の子はウルトラマンの子ども?!

『この人と結婚していいの?』という本には「男は誰でもウルトラマン」だと書かれています。

ウルトラマンには時間制限があり、三分たつとカラータイマーが点滅を開始します。

–中略–

男性は目標達成思考。どこに向かっているか分からない話には、せいぜい三分しかエネルギーが持続しません。

旦那様と会話をしている時に、「私の話、聞いてます?(怒)」となったことはありませんか?私が女性と群れることを嫌う理由に「答えのない話がエンドレスに続く」というものがあるのですが、男性はこの状況が嫌いというよりも単についていけない生き物だというのです。男の子は未発達の男性(子ウルトラマン)ですから、大人である旦那様以上に次々と叱り攻撃を仕掛けてくるお母さんの言葉は理解できません(もはや外国語レベル)。

ウルトラマンである以上、戦い続ける生き物でもあります。常に見えない何かと戦っている…(私が一番に理解できない部分)。それでいて、心は折れやすいという厄介な生き物です。

本を読んでいてストンと心に引っかかっていたものが取れました。考えてみれば、男子はいきなりプロレスごっことか始める不思議な生き物だったな…。中学生くらいの女子は男子に比べて考えが大人ですから、そんな姿を見て「バッカじゃない?!」と思っていました。

大人になっても同じですよね?プロレスごっこはないにしても、男性はいくつになっても若いつもりでいて、仲間がそろうと戦いが始まります(「モテ度の競い合い」「ハゲ・デブ具合の競い合い」「下ネタの競い合い」など)。

女性には理解がし難いですが、整理をしてみると子どもも大人も思考が単純であることが分かります。ゴールが見えない事柄に対して三分しか集中力が持たないのだから、お母さんがレベルを落とし込んで関わるしかありません。

男の子はお母さんが好きで仕方がない生き物

傍から見ていて、真面目なお母さんほど男の子に翻弄(ほんろう)されているように見えてしまいます。私もクソ真面目な性格なので、自分自身に男の子どもがいたらノイローゼになってしまう気がしています。

しかし、『男の子の 本当に響く 叱り方ほめ方』を読めば少しは心が軽くなるかもしれません。なぜならば、男性保育士であり三人の男の子の親である筆者でさえ、「息子の子育てがうまくいかないことが多々ありました」と仰るのですから。

男性であるお父さんには多少の理解ができても、女性を生きてきたお母さんには「なぜ私を困らせることばかり?」という場面がたくさん出てくると思います。それでも、息子には悪気はないですし、むしろ「かまってくれるお母さんが大好き」で仕方がないのです。

甥は叱られるのは嫌なのに、妹が福士蒼汰に夢中になっていると「また~、そんなのを見て~(怒)」とふくれっ面をします。そして、「○○が一番だよ~」と言ってあげるとニターッとしています(笑)。

ほんの少しの間は「迷惑~~~」と思うことが多いかもしれませんが、何十年も続くものではないから楽しむしかありませんね。ちょっとした恋愛を楽しむように、「気楽に子育てをすればいいんじゃない?」という気持ちにさせてくれる本です。「もう限界!」「疲れちゃった…」という方は、ぜひとも読んでみてください。

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